08

3

 

 

夢か現実か、嘘か真か、ただ信じられるのは自分の中に確かにある「愛してる」という感情だけ。

 

 

小学6年生の時に出会ったバンドだった。

 

 

音楽番組のランキングで出たあるバンドに惚れた。

恋愛の曲だった。

片想いの曲だった。

声と歌詞と聴きやすい曲調が好きになった。

 

 

それから特別LIVEに行くとか、CDを買うとかアクションを起こすことはなかったけれど、またそのバンドがテレビに出れば観るようになった。

 

 

新曲を出した。

今度は恋愛じゃなく、前向きで明るい曲。

そこで「私はこのバンドが好きなんだ」と感じた。

 

 

アルバムを買った。

いろんな曲があって、好きな曲も、あまり好きになれなかった曲も、何度でも繰り返し聴いた。

 

 

いつしかそのバンドが一番大好きになっていた。

 

 

それからそのバンドが好きな他の人と仲良くなったり、喧嘩をしたり、いろいろあったけれど。

 

 

やっぱり彼等が一番だなあ、と、思っていた。

 

 

過去。

 

 

最近は、メジャーやインディーズ、そしてジャンル問わずいろいろなバンドの曲を聴き、音源を買い、LIVEにも行くようになった。

 

 

ただ少しずつ、着実に、彼等から離れていた。

 

 

年に1回観られれば良い方。

 

 

最後に観たのは、去年。

2015.8.7。

 

 

去年一番行きたかったLIVEは行けなかった。

 

 

今年、行けます。彼等を観ることができます。

一番観たかった場所で、一番観たかった日で、一番一緒に観たかった人と。

 

 

ありがとうございます。

 

 

まず今年もその会場で、その日にLIVEをしてくれる彼等に感謝を。

 

 

そして行かせてくれて、ありがとうと。

 

 

確実に彼等から離れている、それは自分でも十分分かっていた。

熱しやすく冷めやすい、飽きっぽい性分ではありますが、彼等だけはこの10年、愛し続けております。

 

 

一度だけ、本気で嫌いになりそうになりました。

むしろたぶん、本気で少しだけ嫌いになりました。

 

 

でもこうしてFC継続して、LIVE申し込んで、当選して、心底喜んでいる。

その事実は確かなもので、だからこそこの「愛してる」現実が、嬉しい。

 

 

こんなにも愛せる存在が在ること、当たり前ではないと思います。

 

 

嫌いになるのは簡単な事。

好きでいるのは難しい事。

 

 

少なくとも私は、そうです。

 

 

夢か現実か、嘘か真か、何が確かな事実なのか、分からないけれど、ただ一言言えるのは、原点である彼等がやはり最も大切で、最も愛していくべき存在であるということ。