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夢か現実か、嘘か真か、ただ信じられるのは自分の中に確かにある「愛してる」という感情だけ。
小学6年生の時に出会ったバンドだった。
音楽番組のランキングで出たあるバンドに惚れた。
恋愛の曲だった。
片想いの曲だった。
声と歌詞と聴きやすい曲調が好きになった。
それから特別LIVEに行くとか、CDを買うとかアクションを起こすことはなかったけれど、またそのバンドがテレビに出れば観るようになった。
新曲を出した。
今度は恋愛じゃなく、前向きで明るい曲。
そこで「私はこのバンドが好きなんだ」と感じた。
アルバムを買った。
いろんな曲があって、好きな曲も、あまり好きになれなかった曲も、何度でも繰り返し聴いた。
いつしかそのバンドが一番大好きになっていた。
それからそのバンドが好きな他の人と仲良くなったり、喧嘩をしたり、いろいろあったけれど。
やっぱり彼等が一番だなあ、と、思っていた。
過去。
最近は、メジャーやインディーズ、そしてジャンル問わずいろいろなバンドの曲を聴き、音源を買い、LIVEにも行くようになった。
ただ少しずつ、着実に、彼等から離れていた。
年に1回観られれば良い方。
最後に観たのは、去年。
2015.8.7。
去年一番行きたかったLIVEは行けなかった。
今年、行けます。彼等を観ることができます。
一番観たかった場所で、一番観たかった日で、一番一緒に観たかった人と。
ありがとうございます。
まず今年もその会場で、その日にLIVEをしてくれる彼等に感謝を。
そして行かせてくれて、ありがとうと。
確実に彼等から離れている、それは自分でも十分分かっていた。
熱しやすく冷めやすい、飽きっぽい性分ではありますが、彼等だけはこの10年、愛し続けております。
一度だけ、本気で嫌いになりそうになりました。
むしろたぶん、本気で少しだけ嫌いになりました。
でもこうしてFC継続して、LIVE申し込んで、当選して、心底喜んでいる。
その事実は確かなもので、だからこそこの「愛してる」現実が、嬉しい。
こんなにも愛せる存在が在ること、当たり前ではないと思います。
嫌いになるのは簡単な事。
好きでいるのは難しい事。
少なくとも私は、そうです。
夢か現実か、嘘か真か、何が確かな事実なのか、分からないけれど、ただ一言言えるのは、原点である彼等がやはり最も大切で、最も愛していくべき存在であるということ。